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2019.03.04 その他
人のガン治療についての市民講座に行ってきました
先日、福井県済生会病院で市民講座を聴講してきました。
人のがん治療では、早期からの緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP、意思決定支援)という考え方が広まっているということでした。
驚いたのは、早期から緩和ケアを行うことで、行わない場合と比較して生存中央値が2.7ヶ月延長したということです!
緩和ケアとは、がんに伴う疼痛、不快感を緩和するということはもちろん、精神的な面や家族のケアなどを行うことです。
決して末期の患者さんのためだけのものではないのです。
そしてACPとは、どのように過ごしていきたいのか、どうしてもらいたいのかを考え最善の方法を話し合っていくものです。
動物たちは話せないので、どのくらい痛いのか、これからどう過ごしたいのかを直接聞くことはできません。
その分飼い主様のお話が大切になってきます。
もちろん、突然ペットが病気だと言われた飼い主様の心のケアも大切です。
今回聴いたことを全て獣医療に当てはめることはできないかもしれませんが、こういった考え方をこれからの診療に生かしていきたいと思いました。
治療の選択肢をきちんと提示すること
納得いくまでしっかりと相談すること
人よりも短い命の動物たちですから、しっかりと向き合い寄り添っていくことが大切だと考えています🐶🐱
なかなか人の分野の話しを聞く機会はないので、とてもよい経験となりました😊✨