コラム
COLUMN
2021.01.18 看護師コラム
【動物看護師コラム】冬を快適に過ごそう♪<ペットの寒さ対策について>
こんにちは。
先日の大雪で、皆さん大変な思いをされたのではないでしょうか。
連日の雪かきで体力が消耗しますね・・・😓
当院の駐車場も雪で駐車しづらくなっており、ご迷惑をおかけしております。
皆で協力してこの冬を乗り越えましょう!
さて、今日は冬の寒さ対策についてまとめてみました。
ぜひ参考にしてください。
動物って寒さに強いの?
♪猫はこたつで丸くなる~♪という歌詞があるように、猫は基本的に寒さには強くありません。
おうちの猫ちゃんもよくこたつで丸くなったり、一緒にベッドに入ってきたりしませんか?😊
♪犬は喜び庭かけまわり~♪といいますが、犬ではどうでしょうか?
例えば、シベリアンハスキー、アラスカン・マラミュート、バーニーズ・マウンテンドッグなど寒い地域が原産国の犬種や
コーギー、柴犬などのダブルコートの被毛(太くてしっかりした毛で皮膚を保護するオーバーコート+柔らかい毛で保湿、保温の役割のアンダーコートの二重の被毛)を持つ犬種だと寒さに強いタイプといえるでしょう。
シングルコートの犬種、暖かい地域が原産国の犬種(チワワなど)、毛が短い犬種(パグ、ブルドッグなど)、小型犬種(ヨークシャーテリア、トイプードル、チワワなど)
は寒さに弱いタイプといえます。
この機会に、ご自宅の愛犬の被毛の特徴や原産国を調べてみると面白いかもしれません😊
※ただし、耐寒性には個体差があります。
また寒さに強いタイプの子でも、年齢を重ねて運動量や筋肉量が減ったりすると弱くなることがありますので注意しましょう。
寒さ対策 暖房器具と注意点
・エアコン
お部屋の温度は20度~25度くらいになるように設定するといいでしょう。
エアコンをつけるときは、まず綺麗に掃除をされているかの確認が必要です。
掃除しないまま使用することで、カビや雑菌等が風とともにお部屋に放出されることになり、動物、人間ともに健康被害をもたらすことがあります。
また、直接風が動物に当たらないように風向きを調整しましょう。
・毛布、ペット用のベッドなど
自由に暖まれる場所を作っておいてあげましょう。
・ストーブ
動物とストーブの距離が近すぎないよう注意してください。
中には、距離感が分からず毛の一部が焦げてしまったり、やけどをしてしまったりする子もいます。
あまりに近づいてしまう場合は柵や囲いをつけるなど工夫しましょう。
・こたつ
特に猫ちゃんはこたつの中で丸くなる子が多いのではないでしょうか?😊
中の温度が暑くなりすぎないようにして、やけどをしないよう気をつけましょう。
知らず知らずのうちに脱水してしまう可能性もありますので、定期的に状態を確認してあげてくださいね。
・ペット用ホットカーペット、湯たんぽ
直接、長時間熱源に当たっていると低温やけどを起こす恐れがあります。
タオルなどを敷いて使用し、長時間同じ所に熱源が当たらないよう注意しましょう。
※一般的に、熱源が44度の場合、約6~10時間でやけどが生じるとされています。
熱源の温度が高くなるにつれて、低温やけどが生じる時間も短くなります。
・服を着せる
お部屋を暖かくしても寒そうな場合は、服を着せてあげるのもいいと思います。
ただし、何日も服を着ている状態が続くと、毛玉ができたり、皮膚トラブルが起こる場合がありますので、皮膚や被毛のチェックを毎日欠かさず行いましょう。
・屋外飼育の場合は室内、玄関先などに入れるなどして寒さを凌いであげてください。
昔から屋外飼育であっても、高齢になって寒さに弱くなってしまう子や
寒い地域の原産国の犬種でも寒さが苦手な子もいるので注意しましょう。
雪道のお散歩
融雪剤や凍結防止剤が撒かれている場所には注意が必要です。
皮膚や肉球に付着すると赤くなったり、舐めたりして口に入ると下痢や嘔吐などの症状がみられる可能性があります。
ペット用の靴を履かせる、融雪剤・凍結防止剤が撒かれている場所は避ける、散歩後は足をよく拭くなどして対策をしてください。
雪が苦手な子もいるので、嫌がる場合は無理してお散歩にでかけなくてもいいと思います😊
以上、冬の寒さ対策についてまとめてみました。
皆様の生活のお役に立てれば幸いです。
廷々家の犬と猫はくっついて暖をとっています✨