コラム
COLUMN
2019.05.01 Cat Friendly 看護師コラム
【動物看護師執筆】猫コラム④ 猫のライフステージ
猫に限らず、すべての動物は誕生してから成長・成熟し、歳を重ねて一生を終えます。
このような動物の一生を、「ライフステージ」と呼びます。
猫の場合には、
子猫期(~6カ月齢まで)
若猫期(6カ月齢~1歳まで)
成猫期(2歳~6歳まで)
シニア猫(7歳以降)
に分かれます。
子猫期
誕生から6カ月齢までの時期をさします。
わずか6カ月で人の約10歳まで成長します。
生後3週齢くらいまでが授乳期、生後7週齢くらいで離乳期になります。
乳歯が生えそろい、離乳食を卒業して、子猫用の総合栄養食を食べられるようになります。
母乳に含まれる抗体が2~4カ月ほどでなくなってしまうので、
生後2~3か月ごろに最初のワクチン接種を行いましょう。
若猫期
およそ6カ月で性成熟を迎えます。
思春期にあたる時期です。
オスはメスの発情に影響されてマーキングや縄張り争いを開始します。
生後6カ月齢になれば、去勢・避妊手術が出来るようになります。
病気の予防、発情による鳴き声の防止、望まれない子供の繁殖、性的な欲求不満によるストレスなどから解放される、などのメリットがありますので、ご検討ください。
成猫期
2歳~6歳までの時期です。
気力や体力が最も充実した時期といえるでしょう。
比較的健康に過ごせる時期ですが、持病や遺伝性疾患が明らかになることもあります。
猫は不調を隠す習性がありますので、いつもと違う様子が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。
加えて、定期的なワクチン接種や、ノミやダニなど寄生虫の駆除もしましょう。
シニア猫期
7歳以降になると、シニア期に入ります。
個体差はありますが、老化が始まっていきます。
老いのサインとしては、
・食べるスピードが遅くなる
・遊びに誘っても反応が薄い
・白髪が生えてくる
・毛づくろいが下手になる
・動きが鈍くなる
などです。
猫ちゃんの平均寿命は15歳といわれていますが、最近では20歳まで生きる猫ちゃんもいます。
ギネス世界記録に登録されている最長寿の猫は、アメリカのクリーム・パフという名前の雌猫で、38歳と3日も生きたそうです。人間の年齢で換算するとなんと約170歳。驚きですね。
元気で長生きしてもらうためには、定期的な健康診断が必要です。
年に一回のワクチン接種の際に健康診断を行ったり、
自宅でも全身のチェックを定期的に行いましょう。
病気は早期発見・早期治療が大切なので、
少しでも異変が見られれば、動物病院での受診をおすすめします。
介護や看取りのことも考えなくてはなりません。
困ったことがあれば、なんでもご相談ください。
猫の年齢 | 人の年齢換算 |
生後6カ月 | 10歳 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 20歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
※個体差があります。あくまで目安としてご活用ください。