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2019.05.20 看護師コラム

【動物看護師執筆】犬コラム② 犬を飼う前に考えること

わんちゃんを家族として迎える前に考えてほしいことがたくさんあります。

まず大前提として、ペットを家族として迎えるならば、

そのペットの命が尽きるまで、お世話をする責任と覚悟が必要です。

そして、ペットが健康に、幸せに暮らしていけるための知識も必要ですね。

犬の一生を最期まで見届けられるか

犬の寿命は約15年です。最近では、20歳まで生きる犬も珍しくありません。

子犬をおうちに迎えてから15年・・・人間にはいろいろなライフイベントがあるでしょう。

それは、結婚や離婚、引っ越し、病気、入院などさまざま。

一度飼ったペットを最期までお世話をするのは飼い主の責任です。

飼えなくなったから手放す、ではなく、飼う前にこの先どのようなことがあっても

一緒にいられるような対策をしっかり考えましょう。

自分の身に何か起きた時のために、代わりにお世話をしてくれる人を事前に探しておくのも大切です。

犬と一生過ごすための費用

子犬から飼育し始め、15年生きるとすると、一生にかかる費用は

130万~200万円くらいといわれます。

もし、大きな病気やケガをすればもっと費用がかかります。

経済的余裕をもって犬を家族として迎え入れましょう。

犬を飼える飼育環境か

賃貸の場合、ペット可の契約条項が必須です。

ペット不可の物件でこっそり飼うとトラブルの原因になり、結果的に犬を不幸にしてしまいます。

ペット可の物件であっても、狭い間取りで大型犬を飼育するのは犬にとっていい環境とは言えません。

住宅の大きさと犬の大きさを合わせる必要があります。

犬のために時間を作れるか

散歩、毎日のお手入れ、しつけ、遊びの時間など犬に向き合う時間を確保しなければなりません。

わんちゃんにはたっぷりの愛情が必要です。

犬種とライフスタイルは合っているか

さまざまな犬種があり、それぞれに特徴を持っています。

こうした特徴を無視して安易に犬を飼ってしまうと、お互いがつらい思いをするでしょう。

例えば、小型犬の中でも多くの運動量を必要とする、ジャックラッセルテリアを、

仕事が忙しく犬のために時間をさけない一人暮らしの人が飼うとか、

力の強い大型犬を足腰の弱い人が飼うなどです。

犬を飼うことに家族全員が賛成しているか

誰か一人でも反対をしていると、犬が窮屈な思いをしたり、

なにか問題行動を起こした際などにトラブルになりかねません。

犬も人も気持ちよく生活するために、全員の賛成を得てから犬を飼いましょう。

高齢になった犬を介護する心構えがあるか

犬も人と同様に、老化し、認知症になることもあります。

介護も必要になる場合があります。

犬を飼う前に、高齢になったときに介護をする心構えがあるか、確認を。

犬をどこから引き取るか

ペットショップやブリーダーのほかに、保護施設、愛護団体、インターネットの里親募集サイトなど

様々な選択肢があります。

子犬から飼うのもいいですが、成犬を引き取るというのも、視野に入れてみてください。

幸せな暮らしを待っている子たちがいます。

代わりにお世話をしてくれる人を探しておく

旅行の際、出張の際など、家を空けるときに代わりに犬をお世話してくれる人を探しておきましょう。

また、不慮の事故などでどうしても犬を飼えなくなってしまった場合などもあるかもしれません。

万が一の際に備えて、代わりに飼ってくれる人を探しておくのがいいでしょう。

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