コラム
COLUMN
2024.04.11 看護師コラム
犬猫の体重管理について
こんにちは。動物看護師の細井です。やっと暖かくなってきたと思ったら急に雪が降って寒かったりと寒暖差が厳しいですね😥
まだまだこたつから離れられないです^^;
動物達も寒暖差で体調不良多いので気をつけましょう!
さて、皆さんは飼っている子達が適正体重なのか、ぽっちゃり気味なのか把握していますか?痩せているやぽっちゃりしているなど病院に来て指摘されて驚かれる方も多いです。
なかなか自分のペットが標準なのか肥満気味なのかまたは痩せすぎているのか分からないですよね。
ワンちゃんは小型犬、中型犬、大型犬、ネコちゃんも小さい猫種から大きい猫種まで様々ですので一概に『この種類は○kgです!』とは言えませんが、今の体格が適正なのか判断することは出来ます。
ボディ・コンディション・スコア(BCS)
皆さんも一度は聞いたことあると思います。実際にペットを触ってみての肋骨の触れ具合、上から見てのくびれ具合で判断します。今はネットで調べると測り方や表が載っているので簡単に確認することができます。
BCS1~5まであり1が痩せすぎ、5が太り過ぎとなっています。
この猫ちゃんはBCS5はありそうですね・・・😰
そもそもどうしてたくさん食べてしまうの?
ワンちゃんの話になってしまいますが犬の祖先はオオカミと言われています。群れで暮らすオオカミは群れのリーダーから先に食べて、残りは競争になるのでその名残で「食べられるときに食べられるだけ」食べておこうとします。
現代のワンちゃんでもあっという間にご飯を食べてしまう子もいると思います。
その様子を私たちが見て物足りないのかなと思い、フードを増やしたりおやつをあげていつの間にかカロリーオーバーしてしまうことが多いです。
ネコちゃんも肥満の原因は食べ過ぎや運動不足と言われています。じっと目を見つめられて「ニャ~ン🐱」と甘えられたらあげてしまいますね・・
犬猫は私たちが思っている以上に小さく、1日の必要カロリーも少ないです。
(※成人女性2000kcal/日、4kgの犬猫210kcal/日、2kgの犬猫180kcal/日※)
(ちなみにお茶碗軽く1杯のご飯が234kcalですよ🍚)
またごほうびとしておやつをあげている飼い主さんも多いと思います。少ししかあげていないからと思っていてもご家族皆さんがそれぞれ少しだけあげていると1日にで相当な量、カロリーになってしまいます。
例えば元々5kgの子が5.5kgに増えると「たったの0.5kg」と思いますが、実際は10%増えていて人間で言うと50kgから55kgになったことと同じなんです!!犬猫の体重の増減はパーセントで考えるとその重大さが分かると思います。
どうして肥満体型はだめなの?
肥満体型の子は健康的な体型の子に比べて寿命が短いそうです。なぜ違いがでるのか原因は詳しく分かっていないそうですが病気のなりやすさに違いがあります。
・心臓病などの循環器疾患
・糖尿病
・関節障害
・尿路結石
・皮膚疾患
・便秘(猫ちゃんに多いです)
・手術時のリスク
などが、肥満であることが一因でリスクが上がると言われています。
一度肥満体型になってしまうと健康的な体型になるまでに時間がかかります。肥満体型にしないようにフード量やおやつの量を気にしたり、すでに肥満体型の子はダイエット食に切り替えてダイエットしましょう!
ダイエットするには?
今まで食べていたフードをただ単純に減らすと短時間で一気に痩せていきますが同時に栄養も不足していきます。動物の体にとってはとても危険なのでこのやり方はオススメしません。今は様々なメーカーからダイエット用のフードが出ています! ダイエット食は必要な栄養素はしっかり入っており、カロリーを落としているので量もしっかり食べることができ、お腹にもたまるので満足感も損ないません!
ごほうびにおやつをあげたい場合は1日の総カロリーの範囲内におさめてみましょう!
おやつが欲しいとねだってくることもあるかもしれませんが、ただ飼い主さんと遊んでほしい場合もあります。ペットとのコミュニケーションをおやつだけにせず、たくさん遊んであげたり散歩に行くなど構ってあげるだけでもペット達はストレス発散になり満足できます😄
ダイエットの仕方やフードなどご不明な事があればスタッフまで気軽にお声かけください🌟