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コラム

COLUMN

2022.08.26 看護師コラム

わんちゃんの早食いについて🐕

こんにちは、動物看護師の雨森です😊

猛暑が続きますね💦
今月から後輩と一緒にジムに通うことになりました!
運動は苦手ではなかったのですが、やっぱり昔よりはるかに体力が落ちていますね・・・笑
何事にも継続が大事なので無理のない範囲で頑張ります!!

さて、今日のコラムは早食いについてです。

「食欲旺盛すぎる!」「フードを噛まずに飲み込んでしまう!」などという相談をよく受けます。

犬は群れで生活する習慣を持つため、目の前の食事を仲間に取られないように早く食べると言われています。

多頭飼育の場合の方がこの習性が強くみられるみたいです💦
(多頭飼育の方は1頭1頭ケージの中に入れるなどして周囲を気にせずご飯を食べられる環境作りが必要ですね。)

家庭犬であればその心配はないため早食いにはメリットがなく、それどころか一気食いすることによって病気を引き起こすデメリットがあります。

早食いのデメリットは?

早食いすることで、以下のようなことが起こる可能性があります。

  • 呼吸困難…体の小さな小型犬が食事を丸呑みした時に食べたものが詰まる
  • 消化不良…嘔吐
  • 胃拡張…早食いをした時に大量の空気も食事と一緒に飲み込んでしまうと急に入ってきた空気で胃が大きく広がる
  • 胃捻転…胃拡張を起こしている状態で散歩に行ったり、ボール遊びをするなどの運動を行うと胃が捻じれる など
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↑胃捻転によりガス(黒くなっている部分)が溜まったレントゲン写真

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↑胃捻転解除・胃洗浄により溜まっていたガスが抜けたレントゲン写真

特に胃拡張・捻転症候群は命に関わるため、日頃から注意が必要です。
※全ての胃拡張や胃捻転が早食いにより生じるわけではありません。

早食い防止のフードボウルがおすすめ!

早食い防止のフードボウルをご存じですか?💭
皿の底に凹凸が付いており、その凹凸にフードが引っかかるため食事に時間がかかるというものです。

滑りやすい床の上に食器を置いてしまうと食器が動いてしまい食べづらくなってしまいます。このような場合は食器の下に滑り止めマットを敷くなどの工夫が必要です。

いつもは2匹とも早食いなのですが、このフードボウルを使うことによってゆっくり食べてくれています。

ベスの紹介はまた別のコラムで紹介させていただきますのでお楽しみに!

フードボウル以外の早食い防止対策💭

パグやフレンチブルドックなどの短頭種さんはこのような食器を使うのが難しいので、別の早食い防止対策を考える必要があります。

また、どうしてもお皿が使えない子も中にはいると思います。

まずはできる工夫から取り入れてみましょう。以下にその例を挙げます。

  • 食事の回数を増やす
  • フードをふやかして与える
  • フードにスープをかけて与える
  • 手から与える
  • 粒の大きさの異なるフードを混ぜて与える
  • コングなどのフードを入れる知育玩具を使う  など

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ベスはいつもスープを入れてご飯を食べています!

お皿を使うことによってストレスが発生する子も中にはいるので、その子に合った早食い防止対策を考えていきましょう☺

約3年間、たくさんの方に愛されてきたよどえ動物病院は8/15より福井藤島どうぶつ病院へと移転しました。
新病院でもより良い医療を提供できるよう、スタッフ一丸となって励んでいきますのでよろしくお願いいたします😊
【8月15日】病院移転および病院名変更のお知らせ | よどえ動物病院|福井県福井市|土日診察|犬 猫|がん治療・ペットホテル (yodoe-ah.com)

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