コラム
COLUMN
2019.04.17 Cat Friendly 看護師コラム
【動物看護師執筆】子猫コラム ①保護したらまずすべきこと
こんにちは!動物看護士の廷々です。(ていていと読みます。純日本人です)
これまで動物病院で働いてきた中で得た知識や、自身の経験を含めて
色々みなさまにお伝え出来たらいいなと思っていますので
どうぞよろしくお願いします。
春先~秋ごろにかけて、猫ちゃんの出産の時期がやってきます。
最近は野良猫さんを見かける機会は少なくなってきていると思いますが、
子猫を保護するときは突然やってくるかもしれません・・・。
私も過去に3回、生後間もない子猫を保護した経験があります。
最初に保護したのは高校一年生の頃ですが、
段ボールに捨てられた3匹の子猫を見てあたふたしたのを覚えています。
もし、子猫を保護したら、まずはどうしたらいいのか・・・?
今回は、子猫を保護したらすべきことを書いていこうと思います。
①まずは保温を最優先に行いましょう
生まれてすぐの子猫はほとんど皮下脂肪を持たないため、体温を失いやすく、
万が一低体温症になってしまうと命にかかわります。
体が濡れていたら拭いてあげて、乾かして保温をしてあげましょう。
ペット用のカーペットを敷いてあげたり、ペットボトルにお湯を入れたものをタオル等で巻き、子猫の体に当ててあげるのも良い方法です。
子猫を拾ったらまず保温を最優先に行いましょう!
②健康状態と推定日齢の確認
体は冷えすぎていないか?
目は空いているか?目ヤニは出ていないか?
けがをしていないか?
など、わかる範囲で健康状態の確認をしましょう。
もし異常がありそうならすぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
日齢の推測をすることで、発育状態が正常なのか、離乳の時期についてや、ワクチンの時期など判断する基準となります。
③授乳
子猫の日齢によって一日数回にわけて数時間ごとに授乳が必要です。
子猫用の粉ミルクと哺乳瓶を用意し、与えましょう。
うまく飲ませられない場合や、自力で飲む元気がないような場合、
動物病院での診察を受けることをおすすめします。
④排便を促す
生後間もない子猫は、自力で排泄をすることができないため、(母猫が舐めて排泄を促します)
ティッシュや濡らしたガーゼを肛門と陰部に当てて優しく刺激することで排泄を促します。
⑤体重を測定する
毎日決まった時間に体重を測定し、記録することできちんとミルクが飲めているか、発育に異常がないか確認しましょう。
4週齢までは、1日当たり10~15gずつ体重が増加していくといわれています。
元気・食欲、排便排尿、体重、その他気づいたことを記録していくことも大切です。
生まれたての子猫のお世話はとっても大変ですが
日々成長する姿を見ていると心癒されるものです。
次回は日齢の判断について、詳しく書いていこうと思います!