コラム
COLUMN
2019.05.02 Cat Friendly 看護師コラム
【動物看護師執筆】猫コラム⑤ 日々のお手入れについて
猫ちゃんと生活するうえで必要なお手入れについて紹介します。
体を綺麗に保つだけでなく、おうちでの健康チェックにもなりますし、猫ちゃんとのコミュニケーションとしても大切なので、是非実践してみてください。
爪切り
爪とぎをすることで古い爪から新しい尖った爪になります。
爪が尖っていると、カーテンやラグに引っかかったり、
家族を傷つけてしまいますので、定期的に爪切りをしましょう。
猫の爪は普段は指の中にしまわれていて見えません。
爪の部分の皮膚を足の付け根に向かって引っ張ると爪が出てきます。
爪は半透明で、中にピンク色をした血管が見えます。
血管の手前まで爪を切りましょう。
最初はなかなか難いですし、猫ちゃんも暴れてしまうかもしれません。
すべての爪を一日で切ろうとせずに、
爪切りに慣れるまでは少しずつ進めていきましょう。
どうしてもおうちで切れない場合やあまりにも暴れてしまう場合、
爪切りの方法を詳しく知りたい場合など、お気軽に当院にお越しください。
ブラッシング
ブラッシングは、抜け毛を取り除き、被毛と地肌を健康な状態に保ちます。
猫の抜け毛が多いと、飲み込んだ毛が胃の中で毛玉になり、嘔吐の原因になったり、
体内に蓄積されてしまう「毛球症」を引き起こす恐れがあります。
猫の習性である毛づくろいが大きく影響するため、なるべく毛を飲み込まないようにこまめなブラッシングで抜け毛を取り除いてあげましょう。
短毛種であれば、週に1,2回程度
長毛種であればできるだけ毎日ブラッシングを行ってあげましょう。
子猫のうちからブラッシングに慣れさせておくといいでしょう。
シャンプー
水を嫌がる猫ちゃんは多いです。猫は自分で毛づくろいをして体を清潔に保つので、嫌がる猫に無理にシャンプーをする必要はありません。
汚れが気になったら固めに絞ったタオルなどで拭いてあげましょう。
長毛種であれば、毛に汚れがついてどうしても取れなかったり、毛づくろいが行き届かないことがあると思いますので、時々シャンプーが必要になります。
シャンプーをする際は、必ず、人間用ではなく猫用のシャンプーを使用します。(人間用のシャンプーは猫にとって刺激が強いため)
乾かす際は、自然乾燥すると雑菌が繁殖してしまうため、ドライヤーで乾かしましょう。
難しい際はトリミングサロンなど、プロにお任せしましょう。
はみがき
猫は虫歯にはなりませんが、歯周病になります。
歯周病を防ぐためにも、はみがきの習慣をつけましょう。
できれば永久歯が生えそろう、生後6カ月前後までにはみがきに慣れさせるとよいでしょう。
- まずは猫の口にタッチすることから始めてください。
口を触られるのに慣れさせましょう。
- 口の周りを触られることになれてきたら、口の中に手を入れて歯を触りましょう。
まずは手前の歯(切歯)、慣れてきたら犬歯や奧の歯(臼歯)にタッチしましょう。
- ガーゼをつかって歯の表面をそっと磨きます。このとき、ガーゼに動物用の歯磨きペーストを付けてもいいです。
- ガーゼでのはみがきに慣れたら、歯ブラシに挑戦しましょう。歯についた歯垢を取るのは、歯ブラシが一番効果的です。
歯ブラシは歯に対して45度の角度をつけて横方向に小刻みに動かします。
一日一回、はみがきをするのが理想です。
毎日するのが大変であれば、週2~3回でも効果はあります。