コラム
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2022.02.02 コラム 動物の病気
【獣医師解説】知育トイのススメ〜運動不足・認知症を予防しましょう〜
「知育トイ」「知育玩具」ってご存知ですか?
最近色々なものが発売されており、SNSなどでも話題になることがあるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
知育トイで遊んでいる姿がかわいいだけでなく、行動学の専門家も治療の一環としておすすめしているようなものもあり、とても注目されています!
今回はそんな知育トイについてご紹介していきます!!
知育トイって?
「知育」とは「知識の習得によって知能を高めることを目的とする教育」のことだそうです。
わんちゃんや猫ちゃんの知育トイは主にフードを取り出すために色々工夫が必要になるおもちゃが多いです。
インターネット上でも様々なものが販売されているので検索してみてくださいね♪
また、ちょっと工夫するだけで手作りすることもできます。
例えば小さなペットボトルやガチャガチャのプラボールなどにフードが出るくらいの小さな穴を開けて、中にフードを入れるだけで立派な知育トイになります。
部屋のいろんなところに知育トイを隠して宝探しのようにするのも良いでしょう。
ただし壊れやすいものだったり誤食しやすいものだったり、その子その子によって合う物合わない物がありますので、選ぶ際には注意してください。
知育トイはこんな子にオススメ!
①運動不足な子、体力が有り余っている子
お留守番が多い子や今の時期雨や雪でなかなかお散歩に行けなかったり、若くて体力が有り余っている子はストレスが溜まってしまい問題行動を起こすことがあります。
そういった場合、知育トイを使ってストレス発散をすることができます。
特に猫ちゃんは元々ハンターの本能があるので、自分で工夫して狩り→ご飯を得ることでそういった本能を満たすことができます。
②シニアの子
年齢を重ねるとだんだん寝ている時間が長くなっていきます。
自然な変化ではありますが、寝てばかりの刺激のない生活を送っていると昼夜逆転や認知症などの心配があります。
そういったことを予防するため、改善するためにも知育トイはオススメです。
③早食いしてしまう子、ダイエットしている子
お皿にフードを入れた瞬間に一気食いしてしまい、嘔吐してしまうという子にはとてもオススメです。
もっと欲しいとおねだりしてくる子にも、長く楽しめるので良いでしょう。
上記に当てはまらなくても、飼い主さまとのコミュニケーションの一環として楽しい遊びの時間になると思います♪
いずれにしてもまずは食べることが好きな子!
逆に食事にあまり興味がない子の場合は難しいかもしれません。
⚠️注意点⚠️
フードを取り出そうとムキになって破壊してしまったり、小さい物だと誤食してしまったりする可能性があります。
与えてほったらかしにしておくのではなく、必ず危険がないか観察してあげてください。
また初めての時やあまり難易度が高すぎる時には諦めてしまうかもしれません。
その場合は、どうすると良いのかまずは飼い主様がやってみて教えてあげると良いかもしれませんね。
実例紹介🐶
当院の看板犬 小次郎(12歳のおじいちゃんコーギー)もだんだんとお散歩は排泄だけしてすぐに家に帰ろうとするようになったり、フードを一気に食べてむせてしまったり、お留守番が長くなりイタズラをしたり。。。という変化が見られはじめ、知育トイを始めてみました。
食欲は人一倍あるので執念で毎日頑張っています!
ちゃんと頭で考えてフードを出そうとする様子が見られて感心しています✨
そして疲れてよく寝ます😪(笑)
破壊王でもある小次郎のオーディションを勝ち抜くことができた愛用トイをいくつか載せておくので、参考にしてみてください。