福井藤島どうぶつ病院 福井藤島どうぶつ病院

コラム

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2023.04.26 看護師コラム

お家でのシャンプーの仕方

こんにちは☺細井です。寒ーい冬が終わりようやく暖かい春が来ましたね。暖かくなってきたので自分のお家にお花や観葉植物を飾り始めました。お手入れも楽しくお部屋も綺麗に保とうという意識にもなります。お花や植物たちに日々癒やされてます🎵

さて今回はお家でのシャンプーの仕方についてお話します。

わんちゃんを飼われている方の中にはトリミングに行かずにお家でシャンプーする方や、皮膚疾患がある子は頻繁にシャンプーが必要なためにトリミングだけでなく合間にお家でされる方もいらっしゃると思います。
綺麗にするためにシャンプーをしていても間違った方法でしていると『体を痒がるようになった』『皮膚をよくなめるようになった』など皮膚のトラブルにも繋がるかもしれません。皮膚のトラブルは当院の受診理由でもとても多いのでぜひ一度見直してみましょう!

⚠皮膚の症状はシャンプーだけが原因ではないので症状があるまたは気になる方は一度ご来院下さい⚠

ブラッシング

身体を濡らす前に長毛の子や被毛が多い子はブラシでよくとかします。

毛玉や被毛のもつれなどがあるまま水に濡らしてしまうとほぐせなくなってしまいます。

☆日々のお手入れとしてこまめにブラッシングすることも大切です

②シャンプー

 使うお湯の温度は35~37度くらいです。ぬるめなので寒そうに感じますが、わんちゃん達の皮膚の厚さはヒトの半分程度と言われています。ヒトが丁度良いと感じる温度では熱すぎるため余計に皮膚症状を悪化させる恐れがあります。寒そうにしているときは浴室やシャンプーする場所を暖かくしておくといいですね。

皮膚症状が無い子は肌質に合ったシャンプー剤、皮膚症状がある子は症状に適したシャンプー剤を使ってください。

シャンプーはよく泡立てます。シャンプーに少しのお水を混ぜてスポンジやネットなどを使って泡立てます。

手のひらを逆さにしても落ちないくらいが理想です。

洗うときはたっぷりの泡でパックするように優しく洗います

このとき汚れをしっかり落としたいために毛の流れに逆らってゴシゴシと力一杯洗うのはおすすめできません。毛が皮膚に刺さりより症状を悪化させることもあります。

(人も顔を洗うときは泡で優しくといいますよね)

③すすぎ

泡が残らないように特にワキ、股、指の間はシャンプーが残りやすいのでしっかりすすぎましょう!

※汚れが酷い場合や皮膚症状の程度により2度洗いが必要であれば②③を繰り返します。

④保湿

スキンケアの中で最も大切と言われるのが保湿です!わんちゃんもヒトと同じようにシャンプーした後はお肌が乾燥します。

皮膚症状で来院される方にお話を聞くとシャンプーはこまめにされているのに保湿をしていないという方はとても多いです。皮膚の乾燥により外部からの刺激に対する防御力が低下して様々な皮膚症状を起こします。

⑤ドライ

吸水性のいいタオル(スイムタオル)や大きめのタオル何枚かを使ってよく水分を拭き取りましょう。背中や胴体部分は乾かしやすいですが脇、指の間は嫌がる子も多いため乾かしにくい場所です。ですが同時に皮膚のトラブルも起こしやすい場所でもあるので出来るだけしっかり乾かしましょう!

ドライヤーが体に近すぎると皮膚が温まりより炎症を起こしやすくなるので、ドライヤーを動物の体から離して乾かしたり、温度を下げて乾かすようにしましょう。

皮膚トラブルは一回診察に来てお薬ですっきり治るということはなかなかありません。わんちゃんの体質、環境、フードなど様々な要因が重なり発症するので場合によってはずっと付き合っていくこともあります。

日頃のスキンケアや皮膚に配慮したフード、適切なお薬などでわんちゃんも、飼い主様も快適に過ごしましょう☺

シャンプーの仕方、どんなシャンプー剤がいいか分からないなど疑問があればなんでもおっしゃってくださいね。

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