コラム
COLUMN
2020.07.06 最新医療機器
レーザー療法症例(腫瘍症例)
皮膚がんなど外科手術が第一選択となる腫瘍は数多く存在しますが、年齢や基礎疾患、腫瘍の進行具合などが原因で全ての腫瘍患者で安全に全身麻酔が行えるとは限りません。
当院では、そのような手術が受けられず治療をあきらめるしかないという動物を救うために、がん患者のQOL(生活の質)を少しでも向上させるための様々な治療法を用意しています。
このページでは最新型の半導体レーザー治療機によるがん治療について少しだけご紹介いたします。
無麻酔(or 局所麻酔)でのがん治療
レーザー温熱療法
がんの弱点の一つは熱です。がん組織は正常な組織よりも血流が貧弱であり、そのために組織に溜まった熱を放出することが苦手です。
レーザー温熱療法は、がんが熱に弱いことを利用して、がん組織の温度をあげることでがん細胞を死滅させる方法です。
さらに、熱ストレスによってHSP(ヒートショックプロテイン)などが誘導発現することにより、免疫力亢進と活性化を促進という免疫活性化作用もあります。
体腔内腫瘍の無麻酔レーザー温熱療法
局所凝固療法(局所麻酔)
がん組織内にレーザー治療機を挿入し、組織内で複数回熱凝固を行うことでがん組織壊死を誘発する治療法です。全身麻酔をかけられない患者に対し局所麻酔のみで行えることが出来ることが最大のメリットです。