コラム
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2019.05.15 看護師コラム
【動物看護師執筆】犬コラム① 犬の歴史
こんにちは。動物看護士の廷々です。
前回まで猫のことについてまとめていましたが、今回からわんちゃんのことについてまとめていきたいと思います。
私は今現在、8歳になるトイプードル♂ウィル君を飼っています。(5歳の茶トラ猫♂エディ君も飼っています)
犬を飼うのはウィル君が初めてで、それまで、幼いころからずっと3匹の猫と暮らしていたので、
最初は犬と猫の性格や習性の違いに驚かされたものです。
飼い主に忠実でいつでも熱い視線を向けてくるわんちゃんと、自分がかまってほしいときだけスリスリして、かまってほしくない時はこちらを見てもくれないねこちゃん・・・
その違いが面白く、毎日が楽しいです。
ところで、ひとくちに「犬」といっても
皆さんが最初に思い浮かべる犬種はさまざまだと思います。
プードル、チワワ、ダックスフンド、シーズー、パグ、ポメラニアン、ブルドッグ、
ゴールデンレトリーバー、シェパード、シベリアンハスキー、ドーベルマン・・・
などなど。
チワワとゴールデンレトリーバーを比べてみましょう。
大きさも、顔も、耳の形、目の形、鼻の長さ、毛質、全く違いますよね。
それなのに、「犬」という同じ種類なのがなんとも不思議です。
今回は、犬の歴史・犬種のルーツについて詳しくまとめたいと思います。
犬の歴史
現在、全世界にはおよそ5億頭のイエイヌ(家犬)がいるとされていますが、
歴史をさかのぼるとすべて同じ祖先を持っています。
イエイヌの起源はタイリクオオカミであり、形態や犬種を問わずすべてタイリクオオカミの子孫ということになります。
オオカミと人は、およそ1万4000年まえから共に暮らすようになったといわれています。
オオカミの一部が、獲物を追って移動する人の群れの近くにいると、残り物にありつけることに気づき、人間はオオカミを飼いならせば狩りに非常に役に立つと気づいたことから、オオカミは人の群れの一員として暮らすようになったのです。
世界各地でオオカミが人と暮らし始めるようになって、オオカミの外見や気質が変化していきます。
新しい形態のイヌ科の動物が生まれ、異なる個体群の間で異犬種交配が行われて、多様性が増しました。
犬種について
現在、世界には非公認犬種を含めて700~800の犬種があるといわれています。
本当に多様な犬種が生まれているわけですが、人間による改良が行われてきた背景があります。
人間はまず、特定の仕事に適した犬を作出し始めました。
例えば、獲物を捕るためのハウンド、敷地や家畜の護衛のためのマスティフ、牧畜犬としてのシェパードといった具合です。
さらに選択的にこれらを交配させ、身体的にも気質的にもその役割に適した犬を作り出してきました。
実用的なものからやがてペットとして犬を飼うようになると、外見が重視されるようになりました。
こうして、犬種が爆発的に増加したのは20世紀以降だといわれています。
今みなさんが飼っているわんちゃんにも、それぞれ歴史や役割があります。
調べてみるのも楽しいものですよ。